ご相談・ご依頼から業務完了まで【預金・貯金の相続】

ご相談・ご依頼から業務完了まで【預金・貯金の相続】

この記事では、モデルケースを利用して「預金・貯金の相続」に関するご依頼を、初回相談から課題解決まで、どのように進めていくのか確認していただくことを目的としています。

1.モデルケース ~複数の相続預金の解約・承継~

御殿場市にお住まいのAさん。
ご主人(Bさん)を亡くされ、相続した預貯金の解約を行おうとしたところ金融機関から手続きに必要な書類の案内を受けました。Bさんの相続人は、配偶者であるAさんと、子のCさんの2名でした.Cさんは東京にお住まいです。
手続きを行うべき金融機関が、御殿場の農協、地元の信用金庫、近隣では沼津市のみに支店のある都市銀行の3つでした。

頼りにしていたCさんは多忙のため、金融機関の窓口が開いている平日に承継手続きを進めることができません。郵送での手続きも検討しましたが、金融機関から受領した書類をみると「どうにも簡単には進まなそうだ。」と思われました。
そんなときに、相続預貯金の承継や解約を代行してくれるところはないのかと、当事務所HPを見てお問い合わせいただきました。

2.初回相談の内容

初回相談は、日曜日に当事務所にて行いました.日曜日であれば時間が取れるということで、AさんとCさんのお二人でお見えになりました。
事前にご相談いただければ、土日や夕方以降、あるいは訪問での相談も承っています。

(1)依頼内容 ~被相続人名義の預貯金の解約・承継~

依頼内容は、Bさん名義の預貯金の解約・承継です。当事者の希望としては、全ての遺産をAさんが取得することを希望されていました。

(2)当事務所からの確認事項

預貯金の相続手続きにあたっては、金融機関の個数がお見積もりに関係するため、その点を確認していきます.

もちろん、相続財産調査の中で、想定していなかった金融機関において預貯金口座が発見されることもあるので、そうした際の見積もり金額の変動についても、ご説明いたします.

3.課題解決までの流れ

(1)当事務所の対応

ポイントとしては、つぎのような作業をお客様に代わって行っていきます。

  • 戸籍調査による相続関係の確定
  • 相続預金の調査
  • 残高証明書の取得
  • 法定相続情報一覧図の写しの取得
  • 遺産分割協議書案の作成
  • 各金融機関から相続関係書類を収集
  • 各金融機関での解約・承継手続きの実施

当事務所司法書士が解約・承継手続きを代行します。口座解約にともなうお金は、事前に指定していただいた口座にお振込みいたします。相続代表者を定めて振込むこともできますし、割合を定めて各相続人の口座に振り込むことも可能です。
そのため、お客様が金融機関に手続きのために何度も出向くということは不要となります。

(2)お客様にお願いする作業

  • 遺産分割協議の実施
  • 遺産分割協議書への署名押印
  • 各金融機関の相続関係書類への署名押印
  • 相続人全員の印鑑証明書の取得

いずれも当事務所またはお客様のご自宅等での対応となります。金融機関への手続きは当事務所にて代行可能であるため、いくつもの金融機関を回ったり、金融機関の窓口で長時間待たされることもありません。

4.対応期間

手続きを行う金融機関の数にもよりますが、最初のご依頼から解約・承継したお金の振り込みまで、概ね3〜4ヶ月程度で完了します.

時間を要する点が、相続人同士での分割方針の決定や、金融機関への残高調査の実施であるため、このあたりの作業を早く進めることが出来れば、上記の標準的なスケジュールよりも早く完了します。