相続登記の進め方【1:はじめに】

相続登記の進め方【1:はじめに】

2023年2月17日

1.相続登記って?

(1)相続登記とは

相続登記とは、亡くなられた方(被相続人といいます。)が所有していた不動産について、その不動産を引き継ぐ相続人の名義に変更する手続きのことをいいます。

ひとくちに相続登記といっても、さまざまなパターン(遺言による相続など)があるのですが、この記事ではシンプルなパターンを前提として相続登記の進め方をご紹介していきます。

(2)相続登記の流れ

こまかな話にはいる前に、相続登記の全体の流れを見てみましょう。

  1. 戸籍集めによる相続人の確定
  2. 相続登記をすべき不動産の調査
  3. 相続人同士で不動産を取得する人を決定(遺産分割協議)
  4. 相続登記を法務局に申請(必要書類とともに)

相続登記全体は、大きくわけると、この4つのステップに分解することができます。

(3)相続登記についての関連記事

このあとでは、相続登記の期限や、相続登記の専門家について、ご紹介していきます。

そんなことより、もっと詳しい相続登記の進め方が知りたいという方は、つぎのリンクから各手続きの詳細をご覧ください。

2.相続登記って、いつまでにやれば良いの?

(1)相続登記の義務化

これまで、相続登記について、期限の定めはありませんでした。

相続に関係する期限としては、相続放棄(相続開始があったことを知ってから3カ月以内)や、相続税申告(相続開始があったことを知ってから10カ月以内)が有名でしょう。

相続登記については、「〇〇カ月までに相続登記しなければならない!」というルールがなかったので、皆さんのんびり手続きを進めたり、場合によっては、相続登記をしないで忘れてしまう人もいたのです。

(2)相続登記は3年以内にやらないといけない!

ところが、2021年に法律改正があり、2024年4月1日から、相続登記が義務化されることになりました。

相続登記の義務化によって、「相続の開始及び所有権を取得したことを知った日から3年以内」に、相続登記をしなければならなくなりました。

(3)相続登記において時間がかかることは?

ほかの手続きに比べると「3年」というのは非常に長いように思います。

ところが、相続手続きの場合、さきほど申し上げた4つのステップをこなしていくのに、意外と時間がかかるのです。

テキパキと手続きを進めていく方でも3カ月~半年程度はかかることもあります。

気づいたら3年経っていたということも、ないとは言えないでしょう。

3.相続登記は自分でできる?専門家は?

(1)相続登記は自分でできる

相続登記は、自分で進めることができます。

相続登記は、不動産登記法という法律によってルールが決められていますが、この法律では、新しく名義人となる人が自分自身で申請するのが原則となっています。

(2)相続登記の専門家は司法書士

とはいえ、相続登記は、ある意味で、とても複雑な手続きです。

最近は、インターネットなどで相続登記の申請書や遺産分割協議書の書き方などを知ることができるので、ご自身で相続登記をする方も増えている印象です。

私(司法書士)は、それは非常に良いことだと思うのですが、一方で、思わぬところで時間がかかってしまったり、問題なく完了したように思えて不備(相続登記すべき不動産を漏らしてしまった)があるということも少なくありません。

ご自身で進める時間がないとか、手続きを正確に進めることに不安があるようであれば、相続登記の専門家である司法書士(しほうしょし)を、ぜひご活用ください。

4.相続登記を任せるなら司法書士に!

(1)沼津や三島などの沼津近隣の方なら

知り合いに司法書士がいたり、過去に依頼をしたことのある司法書士がいるのならば、ぜひ「相続登記について相談したいんだけど」と声をかけてください。

沼津や、三島市などの沼津近隣にお住まいの方で、そうした司法書士がいないということであれば、ぜひもと当事務所(沼津の司法書士貝原事務所)にお声がけください。

(2)身近な司法書士の探し方

「沼津とは遠い所に住んでいる」「沼津に住んでいるが、他の司法書士も知りたい」ということであれば、つぎのサイトで身近な司法書士をさがしてみましょう。

【外部リンク】静岡県司法書士会の「司法書士検索」ページ

【外部リンク】日本司法書士連合会

このほかにも各都道府県ごとに司法書士会があり、そこのHPで司法書士を探すこともできます。

5.沼津の司法書士貝原事務所が紹介「相続登記の進め方」

(1)「相続登記の進め方」を確認しよう!

さきほどご紹介した「相続登記の義務化」の影響もあるのでしょうか?

相続登記に関するお問い合わせは、最近になって、非常に多くなってきています。

一方で、こちらもさきほど述べたように、インターネット等で調べて、ご自身で相続登記をなされる方も増えてきているようです。

そうした際に、正しく相続手続きが進められるように、また専門家に相続手続きを依頼したいと思ったときの相談先(司法書士)をお伝えできるようにと思い、「相続登記の進め方」に関連する記事を作成しました。

この記事のほかにも、シリーズになっていますので、興味があれば、ぜひご覧ください。

(2)相続登記の進め方(沼津の司法書士が解説!)

つぎの記事⇒〇相続登記の進め方【2:相続人の確定】

〇相続登記の進め方【3:不動産の確認】

〇相続登記の進め方【4:遺産分割協議】

〇相続登記の進め方【5:法務局への申請】

〇相続登記の進め方【6:不動産以外の相続手続き】

この記事⇒〇相続登記の進め方【1:はじめに】